HA-FW1000Tから久々のハイエンドモデルですが、多くの面で改善がなされています。結論から申し上げると非常に良い機種だと思います。 ①操作性：前モデルではアプリによる操作ができず最低限の設定しかできませんでしたが、アプリ上で取扱説明書の確認、音量コントロール、NC/外音取り込み切り替え、インジケーターのライト抑制/サイトーン、低遅延、音質or接続優先やカスタマイズのほか、プロが設定したイコライザ５種含めイコライザ設定も充実しています。視認性が非常に良いUIで今まで使ってきた完全ワイヤレスのアプリでは最高クラスと思います。 ②音質：HA-FW1000Tは音場が広く聴き疲れしないモデルでしたが、こちらはより解像度が強化された印象です。楽器配列までも分かるようなクリアで輪郭のしっかりした音です。他社の３万~５万のハイエンドと同等と思いますが、好みでしょう。 ③ノイズキャンセリング：必要十分で強すぎない実用的なレベルかと思います。 ④通話性能：前モデルと同様会話音声は非常にクリアです。録音テストしましたがエアコンや周りのタイピング音が音もほぼ聞こえませんので、エコーキャンセレーションがしっかり聞いていると思います。 デザイン：バッテリーケースが非常に小さくなり持ち運びやすくなりました。前モデルより取り出しやすくこの点も改善されています。 総括するとバッテリー持ちは若干物足りない（それでもNCオフで６時間なので平均的）ですが、JVCのこれまでのワイヤレスイヤフォンの欠点の多くが解消されています。このイヤフォンの購入を検討する人は他の最新のハイエンド機種と迷われると思いますが十分に勝負できる、あとは好みの問題というぐらいレベルの高い機種と思います。